衣服の素材・ケア

アトピーの人が衣服の素材で気をつけたいポイント

― 肌に触れる“布”は想像以上に影響する ―

「洗剤には気をつけているのに、なぜかかゆい」
「新しい服を着ると調子が悪くなる気がする」

アトピーがあると、洗剤や洗濯方法に目が向きがちですが、
実は「衣服の素材そのもの」も肌状態に大きく関わっています。

肌に触れ続けるため、
素材の違いが刺激・蒸れ・乾燥に影響しやすいのです。

この記事では、
アトピーの人が衣服の素材を選ぶときに知っておきたい基本的な考え方を整理します。


なぜ衣服の素材がアトピーに影響しやすいのか

衣服の素材は、次のような点で肌に影響します。

  • 摩擦の強さ
  • 吸湿性・放湿性
  • 通気性
  • 汗や皮脂の残りやすさ

アトピー肌はバリア機能が低下しやすいため、
ちょっとした刺激やムレが、かゆみや赤みにつながることがあります。


比較的やさしいとされる素材

綿(コットン)

もっとも定番で、多くの人に合いやすい素材です。

特徴

  • 吸湿性が高い
  • 肌あたりがやわらかい
  • 静電気が起きにくい

注意点

  • 厚手の綿は乾きにくく、汗が残るとムレやすい
  • ゴワついた織りのものは摩擦になることも

👉 「薄手・やわらかめ」の綿素材がおすすめ


シルク(絹)

肌着として使われることも多い素材です。

特徴

  • 非常に滑らか
  • 摩擦が少ない
  • 吸湿・放湿性に優れる

注意点

  • 価格が高め
  • 洗濯に気を使う必要がある

👉 肌が特に敏感な時期のインナー向き


注意したい素材

化学繊維(ポリエステル・ナイロンなど)

悪い素材というわけではありませんが、
アトピー肌には合わないことが多い素材です。

理由

  • 吸湿性が低く、汗がこもりやすい
  • 静電気が起きやすい
  • 摩擦を感じやすい

👉
スポーツウェア・インナーとして使う場合は、
短時間・汗をかいたら早めに着替えるなど工夫が必要です。


ウール(毛)

特徴

  • 保温性が高い

注意点

  • 繊維が硬く、チクチクしやすい
  • 摩擦刺激になりやすい

👉
直接肌に触れる使い方は避け、
インナーでワンクッション入れると安心です。


素材選びで見落としがちなポイント

「混紡」に注意する

表示が「綿100%」ではなく、

  • 綿◯%+ポリエステル◯%

となっていることも多くあります。

少量の化学繊維でも、
肌に違和感が出る人はいます。


新品の服は一度洗ってから着る

新品の衣類には、

  • 防シワ加工
  • 仕上げ剤

が残っていることがあります。

👉
一度洗ってから着るだけで、かゆみが出にくくなることもあります。


まとめ|迷ったらインナーを綿に

衣服の素材選びでは、

  • 綿やシルクなど肌あたりのやさしい素材を基本に
  • 化学繊維・ウールは使い方を工夫
  • 新品は一度洗ってから着用

といったポイントを意識するだけでも、
肌の負担が軽くなることがあります。

衣服も洗剤と同じように、
いくつか試しながら、自分に合う形を探していきましょう。

▶ 衣服とアトピーの関係を、季節別にもまとめています
・アトピーの人が夏に衣服の素材で気をつけたいポイント
・アトピーの人が冬に衣服の素材で気をつけたいポイント

▶ 衣服と洗濯の関係についてはこちら
・洗濯でアトピーが悪化する人がやりがちな5つのNG習慣

※本記事は医療的な診断や治療を目的としたものではありません。

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